先日、卒業論文なるものを提出した。
自分が設定したテーマは映画を用いた授業提案であった訳だが、ここで自分の映画への素直な気持ちを整理しておきたいと思い、ブログとして残すことにした。
元々映画は「嫌いではなかった」程度のもので話題の作品や、好きなアニメなどの映画化があれば見に行く程度のものだったと思う。
記憶に残っている中で一番最初に見た映画は2004年公開の「Mr.インクレディブル」をレイトショーで見たのが初めてだったと思う。
そこからはクレヨンしんちゃんやドラえもんの映画作品などを中心に映画館に足を運び、中学校に入れば「TIGER&BUNNY」の劇場版作品や「けいおん!」の劇場版作品を友達と見に行ったのを覚えている。
自分の中で映画の価値観を変えたのは2015年公開の「アベンジャーズ /エイジ・オブ・ウルトロン」だった。
きっかけは幼馴染が誘ってくれたことだった。当時の自分はアベンジャーズ の知識に関してはそこまで詳しいわけではなく、「アイアンマン」と「アベンジャーズ」をテレビで見てなんとなくキャラクターの関係性について知っていたレベルのものだったと思う。
大迫力のアクションと共に繰り広げられる戦闘、そして「MCU」と呼ばれる映画内で連続していくストーリー、全てが新鮮だった。
その後家に帰って大興奮のままにMCU、ひいてはMARVELについて調べていたことを思い出す。
そこから自分の中で映画を見るジャンルが広がった。MCU作品を中心に洋画を見るようになり映画というものにのめり込むことになった。
高校生の頃は地元が田舎ということもあり映画を見る頻度は決して多くはなかった。
その頃はバイトも禁止されていたこともあり金銭的な面でも見れる映画は限られていた。
大学に入ってからは近くに映画館があったりバイトができるようになったこと。さらにはNetflixなどの映像配信サービスが利用可能になり生活と映画の距離感はぐっと縮まった。
自分の考える映画の最大の魅力ってなんだろう。卒論を書きながら何度も反芻した。
2時間で語られるストーリー性?でもそれは小説でも体験できるのではないか。様々な人と感想を交わし合うこと?それも映画じゃなくてもいい。
では、自分は映画の何に惹かれているんだろう。
答えは簡単に見つかるようなものではないだろう。
でもそれを打破するヒントもやはり映画を見た思い出の中にあった。
私が人生の中で何度も何度も繰り返して見た映画が2つある。
これらはその物語内で私の心を大きく揺さぶり感動を与えた。「サマーウォーズ」に至っては小説版も何度も読み返した。
やはり映画はその物語への没入感とその感情の揺さぶりが大きな魅力なのではないだろうか。この没入感は映画館でただただ無心で映画を見ることでしか得られるものではない。
また、本などとは違い、映画館は途中での視聴を止めることはなかなかしにくい。たとえそれが自分の感性とは合わない映画であったとしてもそこで得たあらゆる感情はそこでしか得られない貴重なものになるのだろう。
だからこそ私は今日も映画館に足を運ぶ。
その時にしか得られない感情を得るために。